夏は怖い話 |
2012/07/23/23:54 カテゴリー/[日常]こどもがいる日常
今日も姪その1とその2が遊びに来た。夜には義姉も妹夫婦も来て、またまた賑やかな夕食に。
学校が終わると学童に通い、夏休み中も昼間は学童に行ってる姪達は、夏になると学童の先生からホラー話を仕入れてくる。「本当にあった怖い話」とか言いつつ、トイレの花子さんやら、リカちゃんからの電話やら、理科室の人体模型や音楽室のベートーベンの肖像画動くとか、なかなかクラシカルな話をワクワク顔で私に話してくれた。
さて、こういう話がそこそこ好きな姪その2、
姪その2
「しほ姉ちゃん、怖い話して」
と言い出した。確か、去年も言われた気がするなぁ。去年は、男子中学生がふざけて爆竹を木のウロに投げ込んだらGの大群が出てきたという、話し手も真っ青のオカルト話をしたけど大して怖さが伝わってなかったっけ。ちゃんと、「本当にあった怖い話」のテーマに則してたというのに。聞くともなしに聞いてた母と妹がドン引きしてた気がする。よし、今年は一丁、姪達もちゃんと怖がれる話をしてやろう。
険しい山に咲く花を見に行った登山家が遭難して死んだ。その人の呪いで夜中の○時に目が覚めて窓をコンコン叩く音が聞こえる事がある。もし聞こえたら、呪文を言わないと、死んだ登山家が出てくるよ。でもこの呪文さえ言えばオールオッケーだよ。という、大人が聞くとツッコミ所の多い話。その呪文を、わざとゆっくり教えてあげる。
私
「ちゃんと覚えてね。
まず、『この花』」
姪その2
「うん。
この花、この花、この花・・・」
私
「次に、『自然』」
姪その2
「自然、自然、自然・・・。
この花、自然。
この花、自然」
私
「最後に、『ぶうそ』」
姪その2
「ぶうそ?」
私
「うん。
ぶ・う・そ」
姪その2
「ぶうそ。
この花 自然 ぶうそ。
この花 自然 ぶうそ」
ブツブツと真剣に呪文を覚える姪その2。途中で、この暗号に気付いた妹がフッと笑う。気付いたというか、思い出したんだろう。20年ほど前に同じ話を私から聞いて、最終的にはオチまで教えられた事を。
何度も繰り返し言ってるのに、なかなかオチに気付かない姪その2。見ると姪その1も、声は出さないようにして呪文を覚えようとしてる。2人共、そんなに早口で言ってるなら気付けよ!って、小学生にはまだ難しいかなぁ。
この花 自然 ぶうそ
このはな しぜん ぶうそ
このはなしぜんぶうそ
この話全部嘘
という、アホなオチに。
もし夜中に目が覚めた時この呪文を忘れたらどうしよう!と不安そうな顔をする姪その2に、
私
「いい事教えてあげる。
本当に怖いのは、生きてる人間だよ」
と、大人の話も教えておいてあげた。
今気付いたけど、そういえばオチ教えないまま夕方に福岡に帰っちゃった。ま、次に会った時でいいか。
ぴよさんを産んで3年ちょっと。母親業もちょっとは板に付いてきたと思うけど、時々はこうやって「親じゃないけど仲いい大人」って役柄もいいなぁ。ぴよさんが10歳になっても、多分私はぴよさんにはこういうおフザケはしないと思う。だって夜中に目が覚めて怯えちゃったりしたら嫌だもん。姪は別にそこまでは思わないかな。乗り越えて強くなれ!って思っちゃう。ぴよさんは、守ってあげたい。
冷静に考えると、本能でやってる「母親」っていうのは我ながら不思議な感じだな。
学校が終わると学童に通い、夏休み中も昼間は学童に行ってる姪達は、夏になると学童の先生からホラー話を仕入れてくる。「本当にあった怖い話」とか言いつつ、トイレの花子さんやら、リカちゃんからの電話やら、理科室の人体模型や音楽室のベートーベンの肖像画動くとか、なかなかクラシカルな話をワクワク顔で私に話してくれた。
さて、こういう話がそこそこ好きな姪その2、
姪その2
「しほ姉ちゃん、怖い話して」
と言い出した。確か、去年も言われた気がするなぁ。去年は、男子中学生がふざけて爆竹を木のウロに投げ込んだらGの大群が出てきたという、話し手も真っ青のオカルト話をしたけど大して怖さが伝わってなかったっけ。ちゃんと、「本当にあった怖い話」のテーマに則してたというのに。聞くともなしに聞いてた母と妹がドン引きしてた気がする。よし、今年は一丁、姪達もちゃんと怖がれる話をしてやろう。
険しい山に咲く花を見に行った登山家が遭難して死んだ。その人の呪いで夜中の○時に目が覚めて窓をコンコン叩く音が聞こえる事がある。もし聞こえたら、呪文を言わないと、死んだ登山家が出てくるよ。でもこの呪文さえ言えばオールオッケーだよ。という、大人が聞くとツッコミ所の多い話。その呪文を、わざとゆっくり教えてあげる。
私
「ちゃんと覚えてね。
まず、『この花』」
姪その2
「うん。
この花、この花、この花・・・」
私
「次に、『自然』」
姪その2
「自然、自然、自然・・・。
この花、自然。
この花、自然」
私
「最後に、『ぶうそ』」
姪その2
「ぶうそ?」
私
「うん。
ぶ・う・そ」
姪その2
「ぶうそ。
この花 自然 ぶうそ。
この花 自然 ぶうそ」
ブツブツと真剣に呪文を覚える姪その2。途中で、この暗号に気付いた妹がフッと笑う。気付いたというか、思い出したんだろう。20年ほど前に同じ話を私から聞いて、最終的にはオチまで教えられた事を。
何度も繰り返し言ってるのに、なかなかオチに気付かない姪その2。見ると姪その1も、声は出さないようにして呪文を覚えようとしてる。2人共、そんなに早口で言ってるなら気付けよ!って、小学生にはまだ難しいかなぁ。
この花 自然 ぶうそ
このはな しぜん ぶうそ
このはなしぜんぶうそ
この話全部嘘
という、アホなオチに。
もし夜中に目が覚めた時この呪文を忘れたらどうしよう!と不安そうな顔をする姪その2に、
私
「いい事教えてあげる。
本当に怖いのは、生きてる人間だよ」
と、大人の話も教えておいてあげた。
今気付いたけど、そういえばオチ教えないまま夕方に福岡に帰っちゃった。ま、次に会った時でいいか。
ぴよさんを産んで3年ちょっと。母親業もちょっとは板に付いてきたと思うけど、時々はこうやって「親じゃないけど仲いい大人」って役柄もいいなぁ。ぴよさんが10歳になっても、多分私はぴよさんにはこういうおフザケはしないと思う。だって夜中に目が覚めて怯えちゃったりしたら嫌だもん。姪は別にそこまでは思わないかな。乗り越えて強くなれ!って思っちゃう。ぴよさんは、守ってあげたい。
冷静に考えると、本能でやってる「母親」っていうのは我ながら不思議な感じだな。
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